「それってまるで、芸能人の下積みみたいだね」 ふいにそう言われて、ハッとした。 ことの始まりは、同人誌を販売するために西日本を飛び回っていると話したことだった。 職場の仲いい同僚は、私が小説を書いていることを知っている。 Switch2が店頭に並んでいるから買えるよと提案を受けた流れで、「いや、金があるようでないからね」なんて言ってしまったりして。 正直な感情だった。 Switch2を買ったところで、どのくらいゲームに時間が充てられるか。 という本音はさておき。ここ最近の日帰り旅が財布にジャブを打ち ...